「講話」〜子ども会と安全〜

          

安全教育とは?

  子どもたちにもっと「遊び」の機会を与え、心や体を健全に発達させ、事故を未然に防止し、安全な生活を営む能力や態度を育成する

 

1.    生命の尊重

  生命を尊重することの重要性を認識することが大切である。

 

2.    潜在危険の予測

  活動の際の心身の状態や行動、服装、環境などの目に見える危険を避けるとともに、陰に潜んでいる危険、すなわち「潜在危険」を予知・予測し、早期に発見して、それに対処できる能力を養う。

3.    冒険への挑戦

  危ないからと言って、なにもしないでじっとしていれば、安全能力は身に付  かない。

  小さな冒険を体験しながら、大きな冒険に向かって体験を積み重ねることによって、安全能力を高める。

 4.    安全教育は日常生活から

(1)基本的生活習慣

社会人として最低限守らなければならない規律と、この社会で誰でもが習得しておかなければ健全な生活を送ることができない習慣を基本的生活習慣という。

(2)生活リズム

まず、朝自分で起きることが、しっかりした生活リズムを作る元になる。

体を動かし、自分にできることは自分でやる自立と仕事の重要性を認識しなければならない。

5.    生活技術の向上と安全教育

生活技術が伝承されなくなり、この弱点は教育的な配慮や訓練によって補強されなければならない。

(1)刃物

使ったことがないと、便利さも恐ろしさもわからない。

(2)結ぶ

ひもを結ぶ動作は、人間が古代に習得した最初の建設的技法と言われている。

(3)箸を使う

箸を十分に使えるようにならないと、鉛筆も正しく使えない、安全面にも波及する。

(4)その他

マッチをする・火を燃やす・卵を割る・針に糸を通す・布を縫う・ほうきを使う・刃物を研ぐなどの体験の意義は大きい。

6.    子ども会における安全教育

子ども会は、子どもたち自らによる子どものための集団活動であり、子どもたち自らの力によって、安全を確保できるようにすることが大切である。

(1)日常生活において、安全のために必要なことがらを理解させ、進んできまりを守り、安全に行動できる態度や能力を養う。

(2)日常生活の中にひそむ危険を予知して常に安全を確認し、正しい判断のもとに安全な行動のできる態度や能力を養う。

(3)自分や他人の生命を尊重し、学校や家庭および社会の安全に役立つことのできる態度や能力を養う。

7.    日常の子ども会活動の充実

  子ども会の仲間集団による、日常的に活発な身体活動を伴う遊びによって安全教育の基礎づくりをすることができるのである。

8.    安全対策

(1)安全の確保

活動する場合、常に危険を予知して、その危険を回避するためにあらかじめ対策をこうじておく。

(2)事故対策

常に事故が発生した場合を想定して、最も能力的かつ効果的に対処できる知識や技術を身につけていなければならない。

9.    リーダーの責任としての安全管理

   子ども会活動において、リーダーは活動の場の物的人的環境や子どもの能力や行動などにおける潜在危険を早期に発見し、それらの危険を除去または克服でき るようにするとともに、不幸にして事故災害が発生した場合の救急措置や安全対策がとれるような救急体制を確立して、子ども会などの安全を確保するための諸 条件を整備する「安全管理」にこころがけることが大切である。

 
10.危険予知トレーニング(子ども会KYT

  絵や写真などを見て、危険を未然に察知する能力を養う。
  繰り返しトレーニングすることで、危険を未然に察知する能力を身に付け
      させる。


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