「講話」〜子どもと遊び〜

        

子どもと遊び

  1.遊びと発達

   ☆遊びも、言葉や考え方の発達と同じように小さい時から一定の順序をたどって

        発達する。

       ☆人間が、立派な人格に成長していくには、一歩一歩、進んで発達していかなくては

          ならない段階がある。

       ☆それぞれの年代や時期に、かならずしっかりと身につけていかなければならない

           ものがある。

   <1〜2歳> 「物」や「人」に反応して体を動かすなどの『一人遊び』を通して身体的

                          機能を発達させる。

   <2〜3歳> まだ、友達とうまく遊ぶことはできませんが、友達を真似て々遊びを

                        する『並行遊び』がみられる。

   <3〜4歳> おもちゃの貸し借りをしたり、話しかけたりして一緒に遊ぶ『連合遊

                          び』ができるようになる。

   <4〜5歳> 数人の集団で『〜ごっこ遊び』をするようになりますが、まだ社会性

                         が育っていないのでよくけんかをする。

   <小学生>  いっそう強く友だちを求め、『集団遊び』で最も活発に遊ぶ。

   <中学生>  結束の強い集団を作って、大人から精神的に離れようとし、生きる

                            ために必要な社会性を身につけていく。


  2.遊びの持つ有効性 〜子どもにとって大切な遊び〜

   ☆「遊びは学び」と言われるように、遊びを通して様々なことを学ぶ

       @    社会性・創造性を育む

             人と人とのかかわりの中で、協調性・責任感・社会的なルール・思いやりの

              心・リーダーシップ・口のきき方など、様々な社会的能力やテクニックを身に

              つける。

       A    生きた知識を学ぶ

              子どもは遊びの中で、いろいろなものと出会い、目・耳・皮膚をとおして体験し

             て学習したり、上級生から教えてもらって学習しますが、それが学校での授業

              の基礎知識になっている。

       B    体力・運動能力・器用さを学ぶ

             遊びの中では、友だちと走り回ったり、取っ組み合ったり、木に登ったり、道具

             を使って何かを作ったりすることで、体力・運動能力・器用さが養われる。

       C    心の健康を保つ

             遊びは、自由な意思に基づいて遊びたいから遊ぶ、楽しいから遊ぶ、そういっ

             た性質から、心の緊張をほぐし、心を安定させる。

       D    自主性自発性を育む

             遊びは、自主的に遊びたいから遊ぶ、楽しいから遊ぶ、そういった性質から、

             何事にも進んで取り組む、自主性・自発性を育む。

   3.子どもを取り巻く遊びの環境

    (1)都市化の中で遊び場が減少・・・<空間>

    (2)塾や習い事で遊ぶ時間がない・・・<時間>

    (3)テレビやゲームで他人との交わりが減少・・・<仲間>

     ★放っておいて自由に遊べる環境ではない。


  4.遊びをつくる子ども会活動

      ★地域社会での異年齢の集団遊びが重要

       ・大きい子も小さい子もいっしょになってワイワイ遊ぶことが大切!

       ・物で遊ぶのではなく、人と遊ぶ

       ・自分の住んでる地域での遊び(地域社会のすがたを学ぶ)

       ・自然の中の植物や動物も遊びのなかま


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