スタンツの指導法

スタンツとは

本来は、キャンプファイヤーの1プログラムであったが、子ども会の集いなど広く取り上げられている。妙技、場つなぎのトリック、余興、演技といった意味から「即興劇」「寸劇」としおこなわれている。


スタンツのねらい

1、準備から発表までの過程で、短時間にブレーンストーミングから話し合い、創意工夫、
  役割分担、チームワーク、表現力、積極性と協力などの一連の好ましい活動が内在
  している。

2、自分や仲間の気のつかない才能を発見し、お互いに認め合い、親睦が深まる。

3、創作のコツを体験し、豊かな心を育む機会になる。


スタンツ指導のポイント

「今晩、スタンツを5分以内でやるように」といっただけの指示では、決していいスタンツはうまれない。
少なくても、30分〜50分のオリエンテーションの時間を持ち、よく理解させ意欲を持たせることから始めなければなりません。

1、スタンツの意義や内容を全員にわかりやすく説明し、楽しい活動であることを想像させ
  期待を持たせる。

2、演技の声は大きく、動作もオーバー気味に、照明を考えて(特に焚き火の場合は光が
  中心になって円形舞台である)観客は周囲に居る。はじめと終りにけじめをつける。

 準備は手早く、思いきって。衣装や小道具は身近にある生活用品を工夫して、それらし  く扮装する。など例をあげて具体的に、なぜそうやったらいいのかわかりやすく説明す     る。

3、班の全員が参加し、チームの気持ちと工夫が大切。班の持ち時間はあまり長くしない
  で、5分程度がよい。

4、ふざけないこと。他の班の演技をよく見る。拍手を惜しみなく。などのマナーを徹底さ
  せる。

5、やってほしくない演技は「クイズの出題、どこかで見た当てふり、単なる歌を歌うだけ、
  テレビ番組のまねは工夫もなにもないのでダメ」と具体的に言ってやる。

6、反対に愉快だったり、工夫されたもの、感動した例などをあげておく。

大体このような事前指導があれば、スタンツも質がかわってぐっといいものになる。しかし、あくまで楽しい雰囲気は失わないようにしてください。
 さらに、いいスタンツを生み出す決め手は、スタッフなどが「これがスタンツだ!」といえるような見本をみせること。


評価の視点

1、時間はまもられたか。

2、班員のチームワークや熱意は。

3、話の筋や扮装に工夫があったか。

4、全員が協力的で楽しい雰囲気が盛り上がったか。マナーは。

5、司会は演技者を助け引き立てたか。

6、全体の時間の配分や進行は。   など。


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