KYT講師心得

 

1.講義の準備

  @講義のプランを作る

    ⇒A3に拡大したレジメ(資料)に赤字で話す内容を大きく箇条書きにする。自分の体験を具体例、実際例を中心に話せるように準備する。

  A講義プランに沿ったリハーサルを行っておく。

    ⇒実際に声に出して行う(できれば他の人に聞いてもらい、1分間に400字程のスピードで話す練習をする)

  Bリハーサルに基づき講義プランの書き直しをする。⇒実際に話してみてむずかしい箇所を削る。

  C準備物の確認をする。⇒レジメや掲示物を作っておく。



2.実際の講義の手順

  @家を出る時、服装・態度に気を配る。

    ⇒たとえ知っている仲間であっても、あなたが今日は講師! 第1印象に注意する。

  A会場に早めに行って、机の位置や黒板、ホワイトボードの配置をやり易い形に直す。

  B最初の5分間が勝負の分かれ目⇒講師に興味を持たせる工夫をする。

    ⇒自分の思うことを素直に語ればよい。「今日は緊張しています。皆さんも心の中では早く終わって!と思っているでしょう。私もそうです。」等(話のまくら)

  C話し方の注意

    a,最初にあいさつと講師の紹介。今日の講義の流れをあらかじめ話す。

    b.アイコンタクトを取る努力をする⇒左右へと首をゆっくり動かし、全員と目を合わせる。(特に話を聞いてくれてうなずいている人に自分の顔を見せるように話すと気が楽になる。)

    c.机上の講義プランメモにばかり目を向けない。

    d.話しっぱなしは飽きる⇒たまには「どう思いますか?」と質問を投げかける。

    e.作業時は講師も沈黙する時間が必要だ。

    f.言うべきことは言いきる勇気を持つ⇒ジュニア・リーダーなどで雑談をしたり、育成者などで居眠りをしている人へ注意喚起を忘れない。

    g.時間配分に注意する⇒机の上に時計を置くことを忘れずにする。

  Dグループでの作業中の注意の仕方

    a.前にばかりとどまらない⇒机の間を巡回しながら話されている内容や、書かれている内容について間違った表現をしている場合は注意を促す。

    b.課題が終了できているかどうか確認して次へ進む⇒必ず言葉で「次へ進んでいいですか?」と確認する。

    c.時間配分の確認をする。⇒課題を進めている途中で時間経過を「あと何分です」と伝えるようにする。

  E板書の注意

    a.パワーポイントよりも積極的に板書した方が参加者は頭に入ることが多い。

    b.全員に見える大きな字で書き、「読めますか?」と確認をする。

    c.字が下手なことは気にしない。丁寧に書けばいい。

    d.板書を消さないで済むように初めからレイアウトを考えておく。

  F講師は自分のクセに気をつける。

    a.ポケットに手を突っ込んだまま話さない。

    b.後ろ手や腕組みをしたまま話さない。

    c.机に両手を突っ張って前かがみになって話さない。

    d.やたらと頭に手をもっていかない。

 

3.講義中に困ったら

  @参加者に難しい質問を受けた時

    a.質問には誠実に答える。分からなければ分からないと答えてよい。

    b.質問に対し参加者に「どなたか分かりませんか?」と尋ねるのもあってよい。

    c.間違いの指摘は適当にごまかさず、素直に謝り間違いを認める。

  A時間がオーバーしそうな時

    a.内容をカットしてポイントのみ述べて、参加者が理解できるように配慮する。

    b.どうしても伝えなければいけない時は、「○分のびてよいでしょうか?」と尋ね、参加者の了解を得る。

  B参加者がしらけ始めたら

    a.参加者に2〜3回の質問をしてみて、参加を促す。

    b.話のスピードに変化をつけるとともに、ポイントを繰り返して板書する。

  C時間が余ったら

    a.参加者に感想を述べさせ、講師もそれについてコメントする。

    b.参加者同士でお互いに感想を分かち合う話し合いの時間を持つ。



子ども会と安全へ