イン・リーダーの役割と会議の進め方

1.子ども会のしくみ

 子ども会には、活動を自分たちの手で進めることができるような「しくみ」が必要です。「しくみ」は、だれにでもわかりやすく、なじめるもので十分活動できるものにします。

@役員(リーダー)をきめる

会長・副会長・会計・書記・班長・副班長・・・などの役割をきめる。

A班をつくる

班長を通じて連絡や周知を行い、班で一人ひとりの希望や意見をまとめる。また、班での活動も考える。

B連絡や報告方法を考える

連絡網・班・チラシ・新聞などを使って、連絡はかならず文字に書いて連絡する。

 
指導のポイント

子ども会における組織を理解させる。
子ども会役員は、子どもたちの中から民主的に選ばれ、総会などでみんなで認めるようにします。
班は連絡や周知、活動のグループとして子ども会の基本的な組織です。
役員会で決まったことは、その日の内に会員に連絡するようにしよう、必ず文字にかいて連絡すること。
間違ったり、忘れたりしないように、またお家の人にも活動内容がよくわかります。

 

 2.リーダー(役員)の役割

  役員の役割を話合ってみよう!

@会長

 

   A副会長

 
 

   B会計

 
 

   C書記

 

 

   Dその他の役員

 

指導のポイント

 各 子ども会役員の役割を理解させる。会長は、子ども会を代表して運営全体に気を使い、集いの時などに 
  あいさつをします。副会長は、会長と一体になり運営につ いて会長を助け、会計は会費などの集金をして、
  会計簿に記入し年度の終りに報告します。書記は活動の様子を記録して保管し、今後の活動に役立てます。

  その他必要な役員について、役割を理解させる。

 

3. 子ども会のいろいろな会議

   会議での話し合いが、行事の成果を左右することになります。充実した話し合いがさらに楽しい活動を高めていくことになります。
役員会(リーダー会議)や班長会儀の結果を班で話し合うことも大切です。

子どもたちひとりひとりの欲求に大切に応えながら、活動を進めることがリーダーとして子ども会活動を支える力になります。

   (1)総会(全体会議)

 
(2)役員会議(リーダー会議)


   (3)係会議

 

  (4)班長会議

 

  (5)班会議

 

 指導のポイント

    各会議でどのようなことを話し合うのか、考えさせて各会議のあり方を理解させる。

(1)総会は、年度のはじめに子ども会の会長はじめ役員をみんなに紹介し、リーダーを会員に印象付けるとともに、年間計画を提案してみんなで確認することが大切です。

   (2)役員会議(リーダー会議)

      リーダー会議は、子ども会活動を進める上で最も重要です。まず、年度の初めには総会の前にリーダー会議を開き、役員体制(会長・副会長など)を決定するとともに、年間計画などを話し合い総会要項などを作成して、総会に備えます。

      総会が終了すると、いよいよ年間計画で決めていた具体的な活動計画を実行に移していくためにリーダー会議で話し合います。

リーダー会議は、活動の振り返りと次の活動の計画、役割を話し合うために、定例的に開催されることが望ましいでしょう。

このリーダー会議が、子ども会活動の中心となる会議です。

   (3)係会議

      新聞係やレクリエーション係などいろいろな係で活動がスムーズに進むように話し合います。

   (4)班長会議

      役員会議(リーダー会議)で決まったことについて各班に知らせるための会議や各班からの意見や要望などを反映させるための会議です。
小規模の子ども会では、リーダー会議を兼ねて良いでしょう。

   (5)班会議

      班の中でリーダー会議で決まったことの周知や意見、要望を話し合います。
誕生日会など班での活動なども計画してもよいでしょう。

 

4.話し合いの基本

(1)3人以上の集まりであること。

  (2)みんなが意見を出し合うこと。

  (3)話し合いを通して、一人ひとりの考えがまとまっていくこと。

  (4)テーマは事前に周知されていること。

 

指導のポイント

一人ひとりがそれぞれ勝手気ままに行動したのでは、集団での生活は成り立ちません。自分の意見を率直に言い、また他人の意見も尊重していく中で、共通の理解を計り、力を合わせて物事に取り組むことが必要です。その共通点を生み出すために会議(話し合い)が必要になります。
子ども会で行う活動のすべては、まず話し合い活動から始まります。
話し合いが充実していれば、会員相互の意識も高まり、人間関係も深まり、活動も活発になります。

 

 5.リーダー(役員)会議

@定期的なリーダー会議で、活動の計画や役割などを決める。

  決まったことは、すぐに班長を通じてチラシや新聞でみんなに知らせよう。

A活動内容によっては、班長会議や全体会議を開き会員の意見を聞く。

  みんなの希望や意見をよく聞いて楽しい活動を考えよう。

B会議や活動をするときは、事前に必ず話し合いをする。

  リーダー会議で、計画や役割を決めないと活動は始まらない。

C会員が多いときや活動内容によっては、班をつくり班会議をする。

  人数が多いと話はまとまらない。少人数の班で話し合ってみよう。


指導のポイント

  子ども会活動をよりよく活発に進めていくためには、会員一人ひとりの意見・考えを十分にきき、活動の中に
   生かしていくことが大切です。
  リーダー会議での話し合いや役割分担が行事の成果を左右します。充実した話し合いとその後の活動が成果を
  さらに高めていくことになります。

 

 
集会の開き方

@リーダー(役員)は、早めに会議や集会の日時、場所を連絡する。

  A集合時間を必ず守る。(役員は、会員より早く集合する。)

  B集会の時は、歌やゲームなどを取り入れて楽しくする。

  C集会をする時は、前もって大人の指導者にも連絡する。

  D会場の後片付けや掃除を全員でする。

 

 
7.話し合いの進め方

  @席に着き、開会のあいさつ、会員の自己紹介など

  A司会者、記録者、助言者、などの紹介

  B話し合いのテーマとねらいを説明し理解してもらう。

  C全員が積極的に発言する。

  D出された意見などをまとめ、問題を整理する。

  E全員でまとめられた問題をより深く話し合う。

  F話し合いをまとめ、結論を出す。

  G話し合いの仕方などの反省をする。

  H決まったことをもとに実行にうつす。

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